佐渡シルクれんこんの誕生まで
埼玉生まれ、東京でサラリーマンをしていた菅さんですが、奥様が佐渡出身ということもあり、田植えの手伝いなどで度々来島していたそうです。
義父母の高齢化もあり定年後に佐渡に移住しました。
れんこん作りのきっかけは、趣味の釣りで知り合った“師匠”山口 正博さんの存在。
日本一のれんこんの産地茨城県で先進的なれんこん栽培を行っている山口さんや地元有志とともに、れんこん作りに着手しました。
山口さんのサポートがあるとはいえ、農業は全くの素人の菅さん。
しかも佐渡でれんこん栽培はほとんど行われておらず、まさに手探りでのスタートでした。
れんこん栽培で大切なのは土づくり。早速開墾に着手します。
しかし田んぼをやめて時がたった土地の開墾は想像以上に大変でした。
しかもれんこんは粘土質で深い圃場が理想ですが、水稲の土質で浅い田んぼでは歩留まりが悪く、また気候的にも栽培に適しているとはいえません。
それでも数年間かけて土地を整備し、ようやくれんこん栽培を開始。
安心安全なれんこんをお召し上がりいただくために、ネオニコチノイド系を排除した特別栽培基準の減農薬、化成肥料不使用の有機肥料で、すべて手作業で栽培しています。
心をこめて育てたシルクれんこんは、シルクのように白く、丸くぷっくりとした見た目と、シャキシャキで甘い食感がやみつきになるとリピーター続出、注目の野菜になりました。
シルクれんこん栽培の1年
冬野菜の代表格、れんこんの栽培は1年がかりで行います。
3月下旬頃かられんこんの植付を開始し、水の確保に気を使いながら、秋までほ場を管理してれんこんを育みます。
11月頃から3月までが収穫期間です。
収穫の最盛期は真冬。強風が吹く中、高圧噴射ノズルを抱えて腰まで水につかっての作業は過酷を強いられます。
それでも、おいしいれんこんを届けたいと丁寧に収穫し、仕上げ殺菌洗浄とカットを行い真空パックで出荷。鮮度を保ったままお届けします。
バリエーション豊かなれんこん料理
れんこんを使用した料理といえば、きんぴらや煮物を思い浮かべる人も多いと思います。
実はバリエーション豊かな食材です。
縦に切ったれんこんに片栗粉をまぶして揚げるフライドれんこんや、素揚げしただけのれんこんチップス”は、ビールなどのお酒のおつまみに最高です。
他にもれんこんグリーンカレーやすり流し汁など、色々な料理に活用できます。
切り方で食感も変わるので、チャレンジしてみるのも楽しいですね。
ビタミンCや植物繊維がたっぷり、栄養豊富なれんこんはアレンジ自在の優秀野菜です。
シルクれんこんで佐渡を元気に
菅さんがシルクれんこん作りに励むのは、過疎高齢化が進む地元を新たな特産品で地域を元気にしたいという熱い思いがあるから。
耕作放棄地を美しいれんこん畑に生まれ変わらせたい。
希望者がいれば栽培方法や販路など全面的に協力することで、就労機会を創出して若者の流出を少しでも防ぎたい。
シルクれんこんが成功すれば、他にも始める人が増えて、ひいては佐渡に活気をもたらすことができる、れんこん作りで佐渡を元気にしたいという信念で取り組んでいます。
シルクれんこんの評価はうなぎのぼり、島内はもちろん島外からも注文が増えています。
佐渡の新たな魅力食材へと成長したシルクれんこん、ぜひお試しください。
ギャラリー
詳細情報・アクセス
・詳細情報
- 生産者名
- 佐渡シルクれんこん
- 連絡先
- i.sugasma@gmail.com
- 栽培品種
-
- シルクれんこん