両津地区 佐渡潜水株式会社

生産者

両津地区 佐渡潜水株式会社

漁業 #ワカメ #昆布

潜水調査や工事、水中撮影、ダイビングスーツの製造など様々な事業に取り組む佐渡潜水株式会社。
ワカメ・昆布の養殖事業も手掛けています。
「海とかかわり、いのちをみつめ、そだて、未来へとつないでいく」
をモットーに、環境保全や地域活性化の活動にも積極的に関わっています。

佐渡のワカメ・昆布が美味しい理由

佐渡の沿岸は、地形や海流、自然環境などが海藻の生育に適しています。また大きな工場が少ないため、排水などの汚染も心配ありません。
ワカメを始めアラメや銀葉草、ナガモなど天然で育つ海藻の種類も豊富です。

古くから佐渡の各地でワカメの養殖が行われてきました。昆布は、2011年の「佐渡昆布研究会」の発足を機に、養殖への取り組みが広がっています。
安心で安全、恵み豊かな海が、品質のよい養殖ワカメ、昆布を育てています。

海を知り尽くしたプロフェッショナルが取り組むワカメ 昆布の養殖

マグロや寒ブリ漁で有名な内海府 黒姫沖。

この豊かな漁場で、佐渡潜水はワカメ 昆布の養殖に取り組んでいます。
手掛けるのは正司 正さん。会社の会長職を務めながら、現役の潜水士として長く佐渡の海を仕事場にしている海のスペシャリストです。
生まれ育った故郷の海で、これまでに培った経験と知恵を活かして養殖に取り組んでいます。

5月、ワカメの胞子(遊走子)を採苗した種糸を袋に入れて沖で仮植します。
昆布は低い海水温が必要なため佐渡海洋深層水の施設で畜養します。
海水温が下がった秋、種糸を海中に垂下します。早春の収穫まで、定期的に生育状況を確認します。

これまでは10月下旬頃に垂下していましたが、気候変動の影響か、ここ数年海水温がなかなか下がらず、ワカメや昆布の生育にも影響が出ていたため、現在は海水温が下がった11月中旬以降に変更。それにより、収穫も約1か月近く後ろ倒しにして、ワカメは3月中旬頃から、昆布は4月に入ってから収穫しています。

正司さんの手掛けた養殖の品質は高く評価されていて、全国各地の名産が集まった「万博弁当」の第1弾にワカメが採用されました。
また、最近注目されているCO2削減を目指す「ブルーカーボン」の取り組みにも参画。
養殖ワカメを通常より1か月ほど遅く収穫。大きく成長させることで、CO2を最大限吸収させています。
収穫したワカメは食用には適しませんが、生分解性プラスチックとして活用できる可能性があるとのことで、海洋プラスチック汚染の軽減にもつながります。
常に海と接しているからこそできる、未来の海を見据えた取り組みです。

佐渡ワカメ 昆布の美味しい食べ方

  

佐渡産ワカメや昆布の特長は、磯の香りが強く薄くて柔らかいこと。
特に昆布は、麺類や煮物などの料理でそのまま召し上がることをおすすめします。
佐渡の銀鮭を巻いた昆布巻きは絶品です。
ワカメも、長さ50センチほどのものを「姫ワカメ」と名付けしゃぶしゃぶ用として島内のホテルに提供。熱湯に入れた瞬間に磯の香りとともに鮮やかな緑色に変わる美しさから、佐渡の春の味覚として好評を得ています。

佐渡潜水では用途に合わせた商品開発を行っています。
佐渡市や連携事業者が取り組むプロジェクト「SADOSAN※」にも参加しています。
ワカメや昆布は、乾物のほか生の状態を急速冷凍した商品もあります。
ものによってはキロ単位で取り扱いも行っていますので、お気軽にご相談ください。

※SADOSAN 佐渡島内事業者連携による持続可能な循環社会の実現を目指し、佐渡産の特産物や商品を組み合わせることで、より魅力的な佐渡の商品を作るプロジェクト。
遊び心を持ちながら、基軸に鬼太鼓、表向きには金を使い、単なるキレイのちょっと先にある商品として、島外や海外に向けて発信をしていきます。

ギャラリー

詳細情報・アクセス

・詳細情報

生産者名
佐渡潜水株式会社
連絡先
0259-58-7228
栽培品種
  • ワカメ、昆布